髪に関わる迷信

 

A.1 帽子をかぶるとハゲる
A.2
脱毛症の原因は毛包が詰まるからである
A.3
血行が悪いと脱毛症になる
A.4
脱毛症の原因は皮膚ダニである
A.5
栄養価の高い食事で脱毛症は予防、改善できる
A.6 ハゲた男性の方がセクシー
A.7 脂性が脱毛の原因
A.8 皮脂が脱毛症の原因
A.9 シャワーで抜け落ちる髪の毛が、脱毛の進行具合の目安となる

 

 

 

 

 

 

 

A.1 迷信:帽子をかぶるとハゲる
そんなことはありません。これは昔から最もよく言われている迷信のひとつでしょう。ほかの迷信と同じく、根拠のありそうな原因を元に、間違った結論付けをされたものです。この帽子をかぶることが脱毛の原因となるというアイデアの発信源は、軍隊だと考えられています。若い隊員は、入隊と同時に帽子をかぶらされ、すぐに脱毛の兆候や、実際に脱毛がおこる。しかし、このことは単なる偶然に過ぎず、入隊する青年の年齢と、脱毛が始まる年齢が同じであるからです。

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A.2 迷信:脱毛症の原因は毛包が詰まるからである
違います。この毛穴の詰まりが脱毛症の原因であるという迷信を利用し、多くの企業が効き目のない製品を売るためにこの迷信を利用して、そのため長い間、信じられてきました。毛胞は頭皮の奥にあり、ブラシや研磨入りのクレンザーを使ってもきれいにすることはできません。なので、毛包の詰まりを解消するという製品を売っている会社があれば、その製品の広告は詐欺であると保証してくれているようなものです。そのような製品は頭皮の毛穴をきれいにし毛幹を成長させるなどと書いています。それはいいのですが、ここで書かれていないのは、毛包は、このようなものに邪魔をされることもなく、また「詰まった毛穴」は、脱毛症となんの関係もないことで、汚れた頭皮が原因となる脱毛症という説に理論的根拠はまったくありません。もし、この「説」に信憑性があるというのなら、週に1度や月に1度しか風呂に入っていなかった大昔に比べ、ほぼ毎日、シャンプーをし、お風呂に入る習慣ができている今日では、大幅に脱毛症の患者が減っていなくては困ります。しかし、現代人はその「毛穴の詰まり」を解消しているにも関わらず脱毛症患者の数が減っているという事実はどこにもありません。

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A.3 迷信血行が悪いと脱毛症になる
間違いです。この迷信も、逆さづりになって頭皮の血行をよくする器械なみに変わった製品を売るために使われたものです。男性型脱毛症は血行の悪さ、低下が原因となるものではありません。

もし、血行の悪さが脱毛症の原因であるならば、脱毛症が左右対称で進行することの説明がつきませんし、頭皮の中の動脈の位置によって脱毛が起きなくてはいけませんが、そんなこともありません。

血液の悪循環が脱毛症の原因であるならば、毛包が完全に移植することも意味がなくなりますが、脱毛症で毛が抜けた部分への移植は実際に行われています。

人体の器官や細胞はすべて、正常に働くために適切な血液の流れが必要ですし、そして頭皮全体も血液の中の十分な酸素を受け取ることが必要です。事実、心臓から出る血液の20%は頭部に送り込まれるので、頭皮には相当量の血液が循環しています。また多くの研究が、脱毛症の頭皮の血行と、正常な頭皮の血行になんら代わりがないことも実証しています。

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A.4 迷信:脱毛症の原因は皮膚ダニである
脱毛症と皮膚ダニの因果関係はまったくありません。皮膚ダニは脱毛症でない男性の頭皮でも、脱毛症の方と同等に存在します。人の体にはいたるところに何百万という皮膚谷が存在します。高倍率の顕微鏡で見れば、ゴジラよりも凶悪そうな姿をしていますが、害はありません。実際は人類の生息以来、共生してきているものなのです。

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A.5 迷信:栄養価の高い食事で脱毛症は予防、改善できる
そうであればいいのですが、実際は違います。何かの栄養素やビタミンが脱毛症を予防したり、改善したりするという科学的な証明はありません。誤った食物摂取による栄養失調を改善するよりも、はるかに脱毛症の予防、改善の方が複雑で、難しいのです。

しかし、栄養不足が抜け毛や薄毛の原因にならないとは言えません。毛包を含む頭皮の細胞は体の中でも活発な細胞のひとつです。なので毛包は継続的に栄養分、ビタミン、ミネラルを必要としますので、食物摂取が原因となり、薄毛や脱毛の原因となることは理にかなっています。たとえば、吸収不良や摂取不足によってプロテイン欠乏している患者は薄毛、脱毛の症状を見せます。またヨー素欠乏の場合、髪の毛の硬質化や、甲状腺機能低下症による脱毛、ビオチン欠乏は、髪の成長を悪化させるといった症状がみられ、鉄分の欠乏による脱毛は特に女性に多く見られます。

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A.6 迷信:ハゲた男性の方がセクシー
ハゲた人の方が髪の毛がある人より精力的だという話に科学的な根拠はありません。事実は、多くの綿密に計画された研究において、男性や女性の肉体的に魅力的だと思う部分で、髪の毛があることは高位にランクされています。

「肉体的な魅力からみた髪の毛の心理学、社会学的要因」(Patzer, PhD, Clinics in Dermatology, vol 6 no 4; pp 93-101) と題された論文の中では、こう結論づけています。「髪の毛は肉体的な魅力の決定事項のひとつであるため、以下の2つの理由において、社会においての髪の重要性が増すと思われる。(1)強力なマーケティングやマスコミを通しての宣伝が継続的かつ頻繁にに行われ、かつ(2)若々しい容姿が肉体的な魅力を増加させる傾向にある」

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A.7 迷信:脂性が脱毛の原因
脂腺の量は人によって違うため、中には顔の皮膚や頭皮が油っぽくなる人もいます。しかし、油っぽい頭皮と脱毛症に関係はありません。それどころか、DHTは皮脂腺にあつまり、DHTは油脂に溶解するため、皮脂腺にあるDHTは男性脱毛症の原因となりえないのです。また脂腺は毛包よりも表面的なところにあり、皮脂の中のDHTは、皮膚の奥にある毛包に影響を及ぼすこともありません。

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A.8 迷信:皮脂が脱毛症の原因
皮脂とDHTには関係がありますが、皮脂と脱毛症には関係はありません。DHTは皮脂の中に多く含まれますが、それはDHTが皮脂などの油脂に溶解する物質だからです。しかし、脂腺は毛包より表面的なところにあるため、皮脂にあるDHT毛包に兵強を与えることはありません。DHTによる脱毛は男性ホルモンがタイプ1と2の5アルファ還元酵素を通してDHTに変換される毛包部分でおこります。定期的にシャンプーしたり、皮脂を取り除いても男性型脱毛症の予防や改善にはつながりません。

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A.9 迷信:シャワーで抜け落ちる髪の毛が、脱毛の進行具合の目安となる
違います。シャワーで髪の毛抜け落ちるのにはさまざまな理由があり、脱毛の正確な目安とはなりません。普通は1日に50〜100本の髪の毛が抜け落ちます。いくつかは寝ているときの枕に、いくつかは1日の生活の中で、また当然髪の毛を洗っている時にも落ちていきます。休止期の髪の毛がぬれて洗剤がつけば、手にくっつきやすくなり簡単に頭皮から抜けてしまいます。排水溝にたまっていく髪の毛から、抜けている数がたくさんに見えますが、シャンプーをする回数を減らせば、その分、シャンプーをする時に抜ける分が増えるだけです。

正常な頭皮の場合、毛包の10%は休止期にあります。休止期の間、髪の毛は素早く引っぱると軽く抜け落ちるものから、1%の髪の毛は何もしなくても抜けていきます。それは、休止期には100日ほど続くために、休止期の中でも終わりに近いものは何もしなくても抜けてしまうのです。残りの休止期にない90%の髪の毛のほとんどは成長期にあり、頭皮にしっかりとくっついていて、成長期の髪の毛は引っぱっても簡単には抜けません。

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